MAILMAGAZINE

Vol.09

2008.CHIE HITOTSUYAMA in AFRICA

2008年5月28〜30日のアフリカ開発会議(TICAD)に向けて多くのマスメディアでアフリカの環境問題、貧困問題にちなんだ特集を目にする機会が増えてきました。この春、私もアフリカを体験し、発表する機会に恵まれました。

また、4回目となる人気の帽子ブランド「CA4LA」のフラッグショップ「test,」で「Chien X CA4LA」vol.4として一ッ山チエ展『AFRICA』を5月末まで開催中しています。展示の様子は下記でご覧ください。

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私は、以前からも、アフリカにこだわることなく、世界中の人種を描いてきました。実際に2006年ユニクロクリエーティブアワードのTシャツではさまざまな人種が集まっている絵を描き、特別審査員賞もいただきました。常にアフリカに限らず世界中の人たちのコミュニティを描きたいとこだわっているのです。

アフリカへ・・・

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そんな私が縁あって、アフリカの村に行ってきました。ザンビア(Zambia)のコッパーベルト州マサイティ郡フィワレ(Fiwale)という村を訪れました。南アフリカのヨハネスブルグ空港からルサカ(Lusaka)まで飛び、ンドラ(Ndola)という街まで行きました。車で約4時間。長時間、長距離の移動です。

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街灯のない真っ暗闇の道は、コッパーベルト(銅鉱山)に向かう一本道です。日が暮れるとそこには、今までに見たことのないオレンジ色した大きな満月が私を迎えてくれました。

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ンドラの街のホテルからフィワレ村へ行くには、約一時間かかります。
アフリカの空の色はすごく青いし広い。

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むやみに彩るビルの広告もちかちかするネオンもない分、空の色や太陽、夕日のひかり、花の色、大地の色、オレンジ色した赤土、夜空に浮かぶ星の輝き、月の色、自然の色が、一番に目にはいってくるのです。人々が着ている”チテンゲ”という民族衣装もその太陽に照らされて発色を際だたさせてくれます。大自然の中で歩いている人達をみると、人間は本当に小さくみえるんです。当たり前のことかもしれないけど、人間と自然は共存して生き、地球の大きな自然の中で人間は生かしてもらっていることに改めて気づかされました。自然を切り崩し、ビルの中にいると感覚が鈍くなり人間としての本能が失われてくるんじゃないかな〜とも感じました。

フィワレ村

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この村には電気もガスも水道もない家がほとんどです。車も買えません。ガソリン(一回ガソリンを入れると日本円で1万円近くかかってしまう)や物価は高騰しています。村に向かう道はガタガタで舗装もされていません。日本に生まれた私は、使いたい時に使いたいだけのガス、電気、水があって、車や電車、飛行機と交通の便も良く、きれいな服も下着も靴も手に入り、冷蔵庫では食べ物や飲料水の保管が出来て、寒ければ暖房を入れ、暑ければ冷房を入れる。病気になればすぐに病院に行って、薬や治療をしてもらえる。何気なく便利さに甘え過ごしてきたこと、自分に都合良く便利に早く物事を効率よく進めることに馴れて、それが常識で賢い生き方だと思ってたし、そうしなければならない。というプレッシャーが身に付いていることに気付いたのです。

ここでは全てにおいて時間がかかります。 学校に行くまでも、村の保健センターに行くまでも、水汲みに行くまでも、歩いて1時間以上かかります。村での情報と言えばラジオか人と人が集まるマーケットやクラブハウスと呼ばれる集会所の青空の下で行なう、子供やお母さん達の検診の時ぐらい。

村のリーダーは、携帯電話を持ち緊急事態の連絡をしたり、みんなのまとめ役です。

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村の人達も村のリーダーも助産師さんも、困っている人がいたら助け合うこと『コミュニティが大事だ』と皆が口を揃て言っていました。
私は、すぐ連絡がとれる便利な国に生まれたことのありがたさも感じたけど、希薄になってきた人間関係を思うと、それが果たしてハッピーだろうか????と考えさせられました。限られた命だからこそ家族や、友達、大好きな人たちと一緒にいること、その人達の為に頑張って働いたり、ご飯を作って上げたり、会話をしたり、もしくは困っている誰かの為に人と人が助け合うことが大事だと教えてもらいました。私たちの多くの人々が何気なく過ごして麻痺して忘れてしまっていることを・・・、人と人が助け合って生きていこうとする意識、命の大切さ、家族の大事さ、人として大事なものをここの人達は持っていて、生活レベルは低いのかもしれないけど、心が豊かだと感じました。

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保健センターを訪れたとき、お母さんと一緒に産前検診についてきた女の子と男の子が外で寂しそうにお母さんを待っていたので絵を描いてみる?と色鉛筆と紙を渡したら夢中になって描きだしました。
男の子が描いた絵には、スカートをはいた人と座っている人とその間に何か毛のはえた真っ黒の生き物が描かれています。描くスペースは沢山あるのに、小さく人間を描いているのです。

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アフリカの大自然の中で生きている彼にとって人間の存在の大きさはちっポケに見えているのかもしれません。しかし黒い真っ黒の生き物は気になります。女の子は、蛇やかたつむりなどの生き物や私がかいた鳥の絵を真似したり色々な色を使って描いています。沢山の色を使って、大きな紙に思いっきりかかせてあげたいな〜。二人ともはじめは心を閉ざしてたけど一緒に絵を描くにつれて心を開いて笑ってくれるようになってました。大きくなったら何になりたいんだろうな〜・・・・!?

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ザンビアの平均寿命は38歳だそうです。短命の原因はHIVによるAIDSの発症、マラリアなどの感染症など。妊娠や出産,安全でない人工中絶方法も死因の1つで長く生きられないと聞きました。医療施設があって、お医者さんがいて、救急車がすぐ行けるような道と連絡手段があったら助かる命もあります。 若くして両親や愛しい人、友達、大切な人が亡くなるという悲しさや寂しさを多くの人が見たり経験し知っているのです。家族が多いから、集団で暮らすことや協力することが自然とできていて、お父さんやお母さんが大変な時は、小さな身体のお姉さんが妹や弟のことをおぶったり、叱ったりしているのです。そして妊産婦さんの女性、乳幼児、子供、を至るところで目にしました。女性はホント逞しいんです。お腹が大きくても子供を抱え、水汲みをし、薪をひろい、食事の支度をし、洗濯をし、子供達の世話をする。 テキパキと働く姿は、すご〜く逞しい。

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今回訪ねたフィワレの村は村は、財団法人ジョイセフという、人口と家族計画・母子保健〜とりわけ、女性や妊産婦の健康を支援する日本のNGOのプロジェクト地域になります。

ジョイセフは、国・地域にかかわらず、女性たちが望む時に欲しい数の子どもを健康な状態で産めるための環境をつくるため、アジア・アフリカ・中南米の開発途上国を中心に活動しています。

私は、あるご縁でこのNGO団体の活動を知ることとなり、その活動に共感し、実際ザンビア現地プロジェクト地域での支援活動を見てきました。そこで働いている人、日本国内で啓発活動をしている志高いスタッフと出会い、途上国に対する女性や妊産婦支援の重要性をあらためて感じさせられました。

アフリカで沢山の人と出会い、素晴らしい笑顔からエネルギーをもらいました。彼らや彼らの大切な人が笑顔でいられるよう に・・・・・と祈りつつ、「アートを通してアフリカの素晴しいエネルギーを表現していきたい。」と思っています。
“ONE FOR ALL” — 5月29日、横浜・山下公園に集結!
世界の有名人とともに、貧困のない世界を求めよう!!

●日時:2008年5月29日(木)受付11時〜、イベント12時〜 ※荒天中止
●場所:横浜・山下公園
●交通:みなとみらい線 元町・中華街駅 3番口 徒歩6分
●地図:http://www.oneforall2008.jp/PC/event.html
●参加登録:http://www.oneforall2008.jp/PC/one.html のページ右上「イベントに参加登録する」から!
●主催:ONE FOR ALL JAPAN
●協賛:me too キャンペーン http://www.metoo2008.jp/ (アフリカ日本協議会/オックスファムジャパン/JOICFP/ワールド・ビジョン・ジャパン
)●運営:ONE FOR ALL JAPAN 事務局

5月29日(木)、貧困解決を訴える一大イベント”ONE FOR ALL”が行われます!これは、日本とアフリカ各国の首脳が話し合うアフリカ開発会議(TICAD)の開催にあわせて来日する世界の有名人賛同者とともに集い、貧困解決を願って巨大な「人」型をつくるものです! この様子は上空のカメラから全世界に発信され、世界のリーダー達に届けられます。このイベントは、イギリス現代彫刻の巨匠、アントニー・ゴームリーのコンセプト・デザインによるもの。イギリスで大きな影響力をもつ「コミック・リリーフ」のリチャード・カーティスや、「U2」のボノ、安藤忠雄氏といった多数の各界著名人の賛同を得ています。世界の貧困を解決するために、一人がみんなの声になり、みんなが大きな一人になる。ぜひ山下公園で一緒に、世界のために声を届けましょう!

▼詳細・参加登録は”ONE FOR ALL”ウェブサイトから
http://www.oneforall2008.jp/PC/index.html